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人と人の間で生活シーンを演出する"住まいのパートナー"橋川社員が語ります。
私がまだ新人の頃、4LDKのマンションをあるご夫婦に販売したことがあるんです。旦那さんは大手企業の会社員で、ベランダから淡路島や明石海峡大橋が見渡せるその物件を非常に喜んでくれました。4年後、その方から突然電話をいただきまして。「今度、一戸建を建てるから、売りに出したいんだ」ということでした。希望額は3100万円。査定してみるとその額はともかく、いい物件なので2900万円は大丈夫だと直感しました。
早速、物件の資料づくりにかかりました。事務所の壁に貼る掲示用、手渡し用、さらにはホームページへの掲載、折込チラシづくりなど。また、ポスティング用の広告や来店されたお客様への案内DMなども作りましたね。反応はポツポツありましたが、残念ながら即決という方はおられず。でも、売主の方は1カ月ぐらいで引っ越すということでしたので、一日も早く買い手を探してあげたいという一心でした。
引越しも完了し空き室状態になったので、私はその部屋をオープンハウスで開放することにしました。新聞に折り込み広告を打ち、土日の昼から夕方までは現地に張り付く。そんなある日、ある若いカップルが飛び込みでやって来たのです。「下の看板で見たんですけど・・・」。話を聞くと、近々結婚するらしく、新居を探しているところだったのです。「いい物件ですね!」。若い旦那さんは目を輝かせましたが、金額を聞いて・・・。
「予定より500万円ぐらい高いんです」。3100万円という値段を言うと、旦那さんはそう言って肩を落としました。「ローンのシミュレーションをしてみましょうか?」。早速事務所に帰って計算すると、頭金200万円あれば月々10万円でなんとかなります。その日のうちに、たまたま近所に住んでいた若いカップルのご自宅を訪ねました。「もう少し安くなりませんか?」と懇願する旦那さん。そこで私は売主に交渉することにしたんですよ。
売主さんとの交渉で2950万円まで値段を下げていただけることになりました。売主と買主の双方が納得して商談が成立し、どちらも新しい生活をスタートさせていく。この仕事の喜びって、そんな人の生活シーンに携われることなのかもしれません。そして、何よりも嬉しかったのが若いカップルからいただいた「この物件に決めた理由の8割は、橋川さんが営業だったから」という一言。営業として、これ以上の言葉はないですよね。